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初めて公開されたコンタクトレンズ

緑内障のように、治療、管理方法が比較的確立しているものもありますが、原因も、病態も、治療方法もまだ確立していないものも非常に多くあります。
病気全体で言えば、まだまだこちらの方が圧倒的に多いのではないかと、考えられます。そういう場合ほど、病気や症状、それによって今後受ける影響をよくよく理解しておく必要があります。
たとえば、失明に近い機能障害を起こすほどの病気ではないのに、そう誤解して自身のこれからの人生設計を練るのは明らかに間違いですし、その逆も真なりです。そして、病気によって引き起こされる生活上の問題点や将来についても、専門家である医師、場合によっては看護師やソーシャルワーカーなどの医療スタッフとよく話し合いながら、どのように折り合ってつきあってゆくのかを設計する必要があります。
それがうまくできさえすれば、徒に迷ったり、悩んだり、落ち込んだりせずに、それはそれとして、前向きに自身の人生を送れるのではないでしょうか。闘病という言葉がありますが、自然現象とも言える病気とまともに闘っても勝てる道理はありません。
台風のど真ん中に船を漕ぎだしてゆくようなもので、力尽きてしまいます。それより、病気の勢力、影響を測定し、力を温存しながらつきあう、闘病ならぬ「従病」を勧めたいと思います。
眼科の病気では、視機能の障害やその視機能をうまく利用できなくなる状態が起こりうるわけです。視覚が人生にどれだけ重要な役割を果たしているかは、すでに述べました。

視機能障害が起こっても「死」が待っているわけではなく、代わりに生活の質を著しく落としながらの、辛い「生」が続くわけですから、その辛さを少しでも軽減することは、眼科医療の重要な目標のはずです。ですから、医師はわからない、治せない病気であっても、患者さんの「従病」を支援する態度が必要です。
患者のほうから言えば、真に病状を冷静に分析して、説明することのできる医師、医療機関を選ぶことは非常に大切な要素となります。では、どうすればいいのでしょうか。
まずは、その病気や病変について、できるだけ正しく理解することです。医師からの納得ゆく説明が聞くことが大切ですが、困ったことに医師も多くの患者を抱えてひとりひとり丁寧に対応することが困難なのが、日本の医療の現況です。
それでも、真の医師は、患者さんの疑問、質問に少しでも答えようと日々努力していると思います。また、病状によっては、その医師にも成因がはっきりしない、診断が困難なものもあるわけですが、そういう難しいものでは、専門家を探してセカンドオピニオン、サードオピニオンを求めるのも良いアイデアです。
自分の症状の原因が不明というのは、最も不安なものですし、「つきあってゆきなさい」などと言われても、病気の名前も、将来どうなるかも全く不明の状態ではつきあいようがありません。逆に、納得がゆくように、見事に説明できる医師に出会えるだけで、苦しみは半減します。
そして、そういう医師は、病気そのものは治せなくても、その症状を少しでも改善するための対症療法を提示してくれるでしょうし、病気とのつきあいかたのコツを教えてくれるかもしれません。医者は科学者であり、臨床医であり、人生医(私の造語ですが、患者さんの生き様に寄り添ってアドバイスする医師とでも言いましょうか。難しいことですが、理想です)でなければならないと思います。そこまでしてくれる医者が、今も昔も名医と言えるのです。

そうしておいて、その病気とあなたの心がけんかをしない状況を作ることが大切です。対抗しようとすればするほど、症状や病状は前面に出てこようとします。
「長いものには巻かれろ」好きな言葉ではありませんが、相手が病気や辛い症状である時は、この日本人の得意技を出すのも悪くない作戦です。それから、思い切って弱音を吐くこともお勧めです。
厳しい辛い状況を、自分の中に留めて我慢し続けるなど、たったひとりの人間ができることではありません。家族や友人、あるいはあなたの主治医に、そしてもし誰もいなければ日記にでも、ブログにでも思い切り弱音を吐くことです。
あなたの弱音を聞いた人に迷惑がられることもあるかも知れませんが、そういう遠慮をしている場合ではありません。どんなかたちでも弱音を表現しておけば、それ以上は落ち込まないセーフティーネットが、自分の心にも、生活にも働くものです。
弱音を吐かずに頑張る。元気な人にとっては、根性を養い、修養になるでしょう。
でも、病気のために、我慢できない、自分では処理できないほど辛いのに、弱音を吐かずに頑張れば、自律神経、ホルモン、脳内物質バランスなどを通して身体の代謝に悪影響を及ぼし、生体のホメオスタシスを損ないます。ホメオスタシスは生体恒常性とも訳されますが、生物に本来的に備わっているもので、自分の状態を環境に適応させて安定を保つ能力です。
自然回復力も、このホメオスタシスがあるから出てくる力です。そして、これが保たれることと、心の安定とは深いつながりがあるのです。
ですから、あまり頑張らないで、弱音を吐きましょう。医師は、毎日毎日沢山の人の弱音を聞かなければならず、それは精神的にもなかなか難儀なことです。
しかし、それは職業上、仕方がないと自任している医師が多いのではないでしょうか。弱音を吐ける医師を探すのも大事な作戦です。
もうひとつ、役立つかもしれない医療福祉資源(医療機関、福祉施設、福祉サービスなどの総称)に関する情報を得る努力も必須です。こういうものは、待っていて得られるものでなく、自分から積極的に動こうとしなければ手に入れられないものです。

通常、そういう情報が必要な人は日々の現状に対処することに精一杯で、とてもそれを得るための勉強をするようなゆとりがないのは誠に理不尽なことですが、国や自治体、医療施設や福祉関連施設が困っている人を探しだしてくれるようなシステムは、まだ構築されていませんし、将来もそうはならないでしょう。ですから、ネットで探したり、病院や自治体のソーシャルワーカーといった人たちがいる部署を訪ねるなどして、積極的な情報収集がお勧めです。
ただ、注意しなければいけないのは、いろいろな信用できない手が伸びてくることです。苦しみを助けると言って近寄ってくるもののなかには、弱みにうまくつけこんだ根拠の乏しい民間療法や薬まがいのもの、金集めが目的の団体、宗教まがいの団体などがあります。
こういった誘いには、おいそれと乗らない賢さと警戒心が必要です。うまい話はないと心得て、医療者や信用できる人に相談することが最も肝心です。
さて、根拠の乏しい民間療法に注意と書きましたが、健康食品についても改めて考えてみませんか。今、日本の健康食品、サプリメントブームはすさまじいもので、1兆円を超える規模です。
これは、大衆薬、市販薬とも言われる、薬局で医師の処方菱なしに購入できるOTCの医薬品市場よりも大きな市場規模です。健康食品は文字通り「食品」に分類されるため、OTC医薬品では必要な薬事法の縛りゃ科学的根拠を一切必要としません。

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